事業紹介

窒化処理

焼入れを必要としないで金属の表面を硬くしますので、歪みを特に嫌う製品に向いています。

窒化処理とは

熱処理における表面硬化法の一つです。鋼の表面から拡散侵入した窒素が様々な金属元素と化合し、窒化物を形成して鋼の表面を硬化させることができ、防窒剤を部分的に塗布することで局所的にも処理が可能です。
窒化処理を行った製品の一般的な組織は、化合物層(白層)と拡散層とで形成され、耐磨耗性、耐疲労性、耐腐食性に優れた処理です。

窒化処理の種類

ガス軟窒化(ピット炉・ケ-ス炉)、イオン窒化、ガス窒化の3種類の窒化処理が可能で、小物単品物から長尺物までにおいて対応しております。

ユニナイトコントロ-ル

弊社は2016年に本システムを導入し、各ガス流量を調整する計器としてマスフローメーターを設置しました。 これにより、流量を記録する事が出来る様になりました。
また、窒化センサを導入したことにより、炉内の水素濃度を記録することが出来、使用したガス流量比と水素濃度から炉内のKn値及び残留アンモニア濃度を算出し、記録することが可能になりました。
このことにより、温度・流量・炉内雰囲気が記録計に記録出来る為、問題が発生した際に記録紙を見ることで原因を調査でき、品質保証という観点でも優位になりました。
これと同時に、AXガス発生装置を導入しポーラス層の削減が可能になり工具・金型などに対して脆弱な化合物層(白層)を形成させず、靭性のある拡散層のみを形成させる特殊窒化処理が出来る様になりました。

※記録チャ-ト
 (従来の炉温・油温に加えH2値・Kn値・ガス流量を定時記録出来る)

※AX発生装置
 (AXガスによりポ-ラス層の削減を行う)

※流量計
 (各流量を調整するマスフロメ-タ-)

AXガスとは

NH3の分解ガスのことです。
約900度以上の高温でNi触媒と反応させて分解して生成します。熱分解後は、成分を安定させるため水で冷やします(フリ-ジング)。アンモニア分解ガスであるため、成分は、N2:H2=1:3となります。

窒化処理 拠点(工場)情報